君平
Kunpei
経歴

君平+木村準+三橋弘宗/立体作品/「PHY/WB Kizugawa」
この度、木津川アートへの出展を機に、美術家の君平、建築デザイナーの木村準、自然史系博物館学芸員の三橋弘宗の3名で、共同研究に取り組みました。
作品名の PHY(ファイ) は、ギリシャ語のPhyto(植物)とPHI(黄金比)を重ね合わせた造語です。これは、自然界の美と幾何学の美の両方を意味するものとして名付けました。また、スラッシュに続く WB は、「風船折り」という伝統的な技法を示しています。
私たちは、微生物に分解される彫刻を目標に、植物細胞の細胞壁の素材であるセルロースをベースに、生分解性樹脂(特殊セルロース)と蓄光顔料を含浸させた和紙素材を開発しました。技法においては、直角と45度のみの幾何学的な折り目から、生命感のある有機的なフォルムの探究を試みています。植物が光合成をするように、蓄光顔料を用いて夜間に発光する光の表現にも挑戦しました。
本研究は、成安造形大学の特別研究助成金、および小規模保全技術研究所と根本特殊科学株式会社のご協力、ワークショップにご参加いただいた皆様に支えられました。この場を借りて心より感謝申し上げます。
展示場所
⑦ けいはんな記念公園(水景園)