伊吹拓
Ibuki Taku
経歴
大学時から油彩による抽象表現に取り組み、ギャラリーや今回のような特別な空間での展示の一方、衣食住生活のそばにある絵画として幅広く作品設置や提供を行う。
木津川アートには2011年から参加して以来7度目の出展となり、日々の制作も木津川市加茂のアトリエにて。
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絵画/「モノクローム と そのとなり」
色彩が織りなすハーモニーなどと聞くこともあるが、ただ色が混ざり合ったり重なったりするだけにしたくはない。
今回は画面の基点となる主線や面をモノクローム(黒・白・灰色)にすることで、そこから離れて溢れるような有彩の濃淡や滲み、あるいはその主線へと引き寄せられる強い引力のようなものが描いていると、よりはっきり見え隠れする。
放たれた一音は瞬く間に聴こえてくるけど、その手前にある静けさや、後の余韻に支えられた一音の心地よさ。絵もそうだろうと、この具体的な形が描かれてない私の絵をこうして誰より紐解いて知りにいきたい。
一枚の絵が一つの音と成すのであれば、この円形の吹き抜け空間にある直線・曲線美に配置された色彩が音符となり連なる譜面となる。差し込む自然光と合わさって、楽しめる場所へ足が向くか。目なのか耳なのか、脳裏に浮かぶ言葉か、心に現れる景色なのか。
展示場所
⑤ けいはんなプラザ